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塩川 (沖縄県) : ウィキペディア日本語版
塩川 (沖縄県)[しおかわ]

塩川(しおかわ)は、沖縄県国頭郡本部町字崎本部塩川原にある全長約300メートル、川幅4メートルほどの小規模な河川であるが、日本国内ではで唯一塩分濃度の高い河川として、沖縄返還当日の1972年(昭和47年)5月15日に、国の天然記念物に指定された〔1972年(昭和47年)5月15日文部省告示第58号「記念物を史跡等に指定する件」〕。
== 概要 ==
沖縄本島北部、本部半島地質には石灰岩が多く含まれており、雨水が石灰岩の亀裂から地下に浸透し、海岸近くで湧水となっている場所が多くあり、地下には多数の鍾乳洞が存在すると推察されている。塩川も鍾乳洞からの湧水を水源とするもので、湧水量は毎秒100リットルを超える本部半島では第一級の湧水であるにもかかわらず塩分を含むことから、古くから「本部の七不思議」のひとつとされてきた〔加藤編、渡部景隆(1995)、p.920〕。石灰岩の洞口から勢い良く湧き出す水は、そのまま僅か数百メートルの小川となって東シナ海へ注いでいる。
世界には有名な塩湖である死海や、砂漠地帯には岩塩が地表に表れている場所もあるが、これらは水中の塩分が水の蒸発によって濃縮されたもので、気温の高い乾燥気候という特殊な条件下のもとにできたものである。日本のように適度な降水量がある湿潤気候条件下では地上に塩分が湧出するようなことは通常ではありえない〔加藤編、渡部景隆(1995)、p.921〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「塩川 (沖縄県)」の詳細全文を読む



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